罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

装いも新たに

中公文庫で『論語』が出ました。貝塚茂樹訳です。

「あれっ、これって前にも出ていたはず……」と思って、わが家の書架を眺めてみたら、やはりありました。同じく中公文庫の『論語』です。

架蔵しているのは1973年7月10日初版で1990年11月30日の第22刷でした。一年に一階以上半を重ねているロングセラーですね。その後何刷まで行ったのか知りませんが。

そして今回のものは2020年3月25日発行の改版で、倉橋由美子のエッセイと索引が巻末についているのが旧版との違いでしょうか? 文字も少し大きくなっているようで、ページ数も少し増えています。厚みはそれほど変わらないので、紙が薄くなっているのでしょう。

あと、旧版は天がアンカットでしたけど、現在の中公文庫はきれいに研磨されているのですね。そんな違いもありました。