罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

今日の配本(21/10/21)

こころの熟成 老いの精神分析

ブノワ・ヴェルドン 著/堀川聡司、小倉拓也、阿部又一郎 訳

1970年代以降、欧米において、老いに関する精神分析的な議論や発表がみられるようになったが、ほかの世代のそれに比べるとごくわずかであった。本書は、精神分析の見地から、老いのこころに生じるさまざまな視点や問題(年を経るにつれて変化する身体や性、それに伴うこころの問題、社会での役割、臨床と治療の実践、近親者や介護者のケアの問題など)を扱い、「異なる専門性をもち、異なる教育を受けてきた同輩たちだけでなく、一般の人が、年齢を重ねた人たちの心的生活に関心を抱けること」(「序文」)を試みる。また、症例とともに、フロイトが自身の老いを綴った書簡をはじめ、ユルスナール、イヨネスコ、モーパッサン、モーリヤック、ジッド、クローデルレヴィ=ストロースなど、文学作品や手記、講演内容などを随所に盛り込み、思想家や著述家が向き合った老いを病跡学的に参照する。

よく使うイタリア語の慣用句1100

竹下ルッジェリ・アンナ、秋山美野 著

イタリア語は慣用句がとても豊かな言語です。avere grilli per la testa, in quattro e quattr'otto, a ogni morte di papa, fare una fritattaなど、語彙は簡単ながら、直訳からは想像できない表現がたくさんあります。本書は、使われている単語によって「動物」「食べ物・飲み物」「人の身体」「衣類」「宗教・神話」「文字・数・色など」の6つの章に分け、慣用句の由来と実践的な例文を紹介しています。一歩進んだイタリア語、よりネイティヴに近い表現を身につけたい方に最適です。