罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

思わぬところで人文会コラボ?

新刊『ホーム・ラン』が予想どおり好調なミルハウザー。訳者はいつもどおり柴田元幸さん。

ミルハウザーの翻訳は、あたしの勤務先からほとんど出ていますが、それらをすらーっと並べてみました。想定を眺めているだけでも楽しいです。この機会に、あたしの勤務先では、ミルハウザーのミニフェアなどを書店に働きかけています。

さて、訳者の柴田さんと言えば、朝日新聞での連載も始まったので、あたしの勤務先ではこの機会に柴田さんの翻訳書フェアなんて如何でしょう、というオススメもしています。前に立てているのは、そのフェア用のポップです。

話は変わって、二枚目の写真。

ちくま新書の『香港と日本』です。中国好きとしては、そして昨今の香港情勢に関心を持つものとしては読まずにはいられません。その中に一箇所だけですが、「チョンキンマンション」が登場します。特にないように大きく関わってくるわけではないですが、「いま話題のチョンキンマンションか」と読みながら思いました。

そしてその『チョンキンマンションのボスは知っている』です。こちらは春秋社の一冊。筑摩書房と春秋社と言えば、人文会仲間です。なんか嬉しくなるコラボ(?)です。

それはさておき、着眼点が異なるからかも知れませんが、『チョンキンマンションのボスは知っている』を読むと、中国人の影は薄いですし香港政府もほぼ出て来ません。ましてや中国共産党など影も形もありません。香港のアフリカ人にとっては、共産党など眼中にないのでしょうか? そのあたりが非常に不思議でした。