罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

よげん

今朝、朝日新聞を広げて驚かされました。

五島勉の訃報。

いまどきの人だと、五島勉と聞いても「誰?」という感じなのでしょうが、たぶん40代、50代から上の世代にとっては、たとえ読んでいなくても五島勉の名前は絶対に知っていると思われます。記事にもあるように、当時一世を風靡した「ノストラダムスの大予言」の著者です。

トータルで何冊出ていたのかわかりませんが、祥伝社のノン・ブックでしたよね? 新書サイズのシリーズで、あたしはノストラダムスなど五島勉の一連のシリーズくらいしか読んだことがありませんが、五島勉さんはノストラダムスだけでなく、ファティマ第三の秘密とか、だんだんとキリスト教会がひた隠しにしている人類の運命とか、そんな書籍も続いて出してました。

ブームに乗せられて、あたしもだいたい読んでいました、子供だったので多少の恐怖感を覚えながら。いま考えると、「ダヴィンチ・コード」っぽいノリでもあったような気がします。

ところで、この「予言」という言葉、発音だけを聞いたら、学生であれば「今日の4限は数学か……」という場合の「4限」を思い浮かべるのではないでしょうか? ノストラダムスと時間割は関係ないので、それは言いすぎとしても、もう少し大きくなって、本当にキリスト教とかユダヤ教などについて知るようになると、「予言」と「預言」で混乱したのを覚えています。

いまでも、きちんと理解していないとキリスト教などの「預言者」とノストラダムスのような「予言者」を混同している人は多そうですね。あたしだって中学高校の頃までは、違いをよくわかっていませんでしたし、同じものだと思い込んでいた時期すらありましたから。