罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

いろいろと考えてしまう原因

年末になりますと、「今年を振り返って」的な企画が多かったり、SNSやブログでもそういったことを書いている人が散見されます。

でも、あたし思ったのですが、年の瀬だからそういうことを考えてしまうのではなく、仕事が休みなり、ふだん仕事に回していたぶんが頭の中で空になり、それだからいろいろと仕事のあるときであれば考えもしないようなことに思いが至るのではないかと思うのです。

あたしもふと思ったのは子供のことです。

もちろん、あたしには子供などいません。ただ姪っ子たちがわが家に来ているので、もし自分に子供がいたら、ということを考えてしまうのは、やはり時間と頭脳が余っている休みの時だからだと思います。

姪っ子たちは現在小六、小四、小三です。つまり一番上は来春からは中学生です。ついこのあいだ生まれたばかりのような気がしますが、もうそんな歳になりました。妹もずいぶんと年をとってから結婚し子供を産んだので、やや歳の差のある親子ですので、あたしの子供と考えても少し幼すぎると言えます。

振り返って、あたしは父親が32歳の時の子供です。当時の感覚からすると、クラスメートの父親の中ではあたしの父はやや年長でした。父くらいの父親がいるクラスメートは上にお兄さんかお姉さんがいる場合がほとんどでした。あたし自身はそれで恥ずかしい思いをした経験はありませんが、幼心にうちの父親は遅くになってから結婚して子供をもうけたという気持ちを抱いていました。

ところが、です。あたしはいまだに結婚もしていなければ子供もいない状態で、遅いと思っていた父親を遙かに超えてしまっています。もしあたしが父と同じ年齢で父親になっていたら、息子か娘は今年二十歳の成人を迎える年になっているはずです。そう考えると、火なりの衝撃です。今のあたしに二十歳になる子供がいるなんて……

仕事に行っていないと、こんなくだらないことを考えてしまいがちです。なので、今朝は少しだけ会社へ行ってきました。郵便受けにたまった新聞や郵便物を片付け、ファクスの紙の補充の必要はないか確認するためです。7時半くらいに勤務先へ着き、8時ころには退出したので、9時過ぎには自宅へ戻ってきていましたが。