罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

李白の月

『李白の月』読了。 マンガとエッセイ(解説?)を組み合わせた肩の凝らない読み物です。 南伸坊さんが選んだ(気に入った)中国古典を、マンガに仕立て直したものですが、多少は南さんなりの解釈が入っています。でも、原文の持つ、ほのぼのした味わいは失…

孫文

『孫文〈上〉武装蜂起』『孫文〈下〉辛亥への道』読了。 かつて単行本で刊行されていたものの改題・文庫化。基本的には孫文の一代記ではなく、中華民国誕生の直前までを描いたもので、さてこの先の展開は(?)といった期待を抱かせる結末です。 宮崎滔天を…

中国、核ミサイルの標的

『中国、核ミサイルの標的』読了。 中国軍(人民解放軍?)の不透明さというのは、例えば何がどこに配備されているのか、予算は実際にはどのくらいなのかなど、いろいろ言われています。実際問題としてそれはその通りなんでしょうけど、本書のように中国の怖…

あらすじでわかる中国古典「超」入門

『あらすじでわかる中国古典「超」入門』読了。 本当に、大雑把に中国文学(古典)の世界を概観した本です。駆け足で、どころか猛ダッシュでと言った方がふさわしいくらいです。なので、かなり端折っている部分もあれば、取り上げているものに偏りがあるかも…

台湾 したたかな隣人

『台湾 したたかな隣人』読了。 台湾在住の著者による、台湾を理解するための指南書。著者が本文中で何度も指摘するように、日本では蒋経国・李登輝の治世をかなり高く評価していますが、実は市民運動など下からの動きが台湾の民主化を導いたという点が見落…