罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

些細なことだけど……

『モンスーン』読了。 このところ韓国の文学作品が日本でもブームになっていますが、本書もそんな流れの中の一冊と言えるでしょう。 ただし、巷間「韓国文学=フェミニズム」というイメージが先行しているかと思いますが、本書はそういう作品とはことなりま…

この商品を買った人はこんな商品も買っています

映画「天気の子」に『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が登場するということで、この夏は例年以上に売れ行きがよくなっております。一部では火なり話題になっているようです。本当にありがたいことです。 Twitterでも、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を『…

今日の配本(19/07/30)

ルネサンス庭園の精神史 権力と知と美のメディア空間 桑木野幸司 著 初期近代イタリアを彩る数々の名苑奇園の内に、当時の自然観や美学、哲学、科学、工学が混淆する創造的瞬間を見る、新しい文化史。

書店としての大学生協の可能性

先週の金曜日は大学生協事業連合のセミナーと懇親会がありましたんで、出かけてきました。 大学生協は、大学内にある店舗で、文具や書籍の販売、食堂、旅行の手配など幅広く展開していますが、ひとまず出版社勤務のあたしにとって関心があるのは書店部門です…

「歌ってみた」「踊ってみた」ではなく、「並べてみた」「撮ってみた」です!

こちらの画像を見て、すぐにわかる人は既に映画を見た方でしょうか? あるいは、映画の予告編にも映っているシーンですから、目敏い人であれば映画を見ていなくても気づかれるかも知れません。 はい、その通り、いま絶賛上演中の「天気の子」です。 主人公の…

夜明けまで強がらなくてもいい

タイトルは、乃木坂46のニューシングルの曲名です。まだ発表されたばかりですが、爽やかな夏の曲、という感じではなさそうですね。 しかし、どういうニュアンスなのでしょう? 一日中気を張って過ごしていて、それが夕方から宵、深夜になっても寛いでホッと…

映画を視た人なら気づくはず?

映画「天気の子」をご覧になったでしょうか? まだの方にはネタバレっぽくなってしまいますが、主人公が持ち歩いている本に気づかれた方はいらっしゃいますでしょうか? 事前に公開されていた予告にもちょこっと映っていましたが、『キャッチャー・イン・ザ…

新聞に著者が登場!

日本経済新聞に、ダニ・ロドリックが登場しました。 ロドリックと言えば、『グローバリゼーション・パラドクス 世界経済の未来を決める三つの道』『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』『貿易戦争の政治経済学 資本主義を再構築する』です。 この機会に…

重版決定です

先日の朝日新聞に著者インタビューが載った『記憶の箱舟 または読書の変容』の重版が決まりました。 たまたまあたしが受けた電話なのですが、著者インタビューが掲載された後、著者のファンの方から「紹介されていた本はもう本屋に並んでいるのですか?」と…

ワールドカップを前に重版です

新刊『ラグビーの世界史 楕円球をめぐる二百年』の重版が決まりました。 やはりラグビーW杯を前に、ラグビーコーナーを作っている書店もあって、他社の比較的廉価なラグビー本の中ではかなり違和感がありますが、逆にここまでラグビーの歴史をしっかりと書…

朝から人間論

今朝の朝日新聞一面です。 連載「折々のことば」で『アラン 人間論』が取り上げられています。 アランと言えば『幸福論』が有名ですが、こちらもどうぞお忘れなきよう。

新書から芸術へ

文庫クセジュの最新刊『アール・ブリュット』は書店のどこに置かれているのでしょう? やはり文庫・新書コーナーの片隅に、ひっそりと文庫クセジュのスペースがあって、そんなところに並んでいるのでしょうか? それはそれで正解ではあるのですが、こういう…

再び、リサなのか、ガスパールなのかを問う

昨日のリサガスネクタイはブルー系でしたが、本日は臙脂系です。 ブルーのネクタイは濃いブルーと薄いブルーでしたので、どちらをメイン締めるかでずいぶんと印象が変わりそうな一本だったのですが、臙脂のネクタイは全体が同じ色でちょっとつまらないです。…

まだありました!

承前。 中公新書の新刊『ヒトラーの時代 ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか』は、何度も取り上げられているテーマですね。池内紀さんがそれをどう料理しているのか興味深いです。 中央公論新社のウェブサイトによる同書の内容紹介には 泡沫政党だったナ…

これとこれ、あれとあれ

店頭に並んでいる本を見ていると、「あたしの勤務先のあれも一緒に並べられないかなあ」と思うことがしばしばあります。もちろん、その意見を書店員さんに伝えることもありますが、ほとんどは「並べる場所がないから……」と言われてしまいます。それに、その…

今日の配本(19/07/23)

ロシア語表現ハンドブック 熊野谷葉子、スニトコ・タチアナ 著 様々な状況別に詳しく分けて、言いたいこと・伝えたいことを言えるように、初級から中級までグレード別に実践的な例文を収録。 新インド入門 生活と統計からのアプローチ 田中洋二郎 著 GDPや人…

リサなの? ガスパールなの?

新宿の丸井で、リサとガスパールのフェアが開催中です。 今年と来年は、リサとガスパールのアニバーサリーイヤーでして、各地でこのようなイベント、フェアが開催されます。その会場では少し前に刊行した『「リサとガスパール」と一緒にひとことフランス語』…

夏はキンキンに冷やした日本酒を!

週末などの自宅での晩酌には、このところ「ほろよい」を飲むことが多いです。いろいろな味があり、季節によって限定のものもあったり、お酒好きの人に言わせれば「あれはジュースだ」と言われそうな味ですが、ちょこっとだけ飲むにはちょうどよいと思ってい…

ちょっとしたお遊び、あなたならどれを選びますか?

昨日の続きのようなダイアリーです。 昨日から公開された映画「天気の子」のワンシーン。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がカップうどんの蓋の重しとして使われているということを既に書きました。 最初の画像は、そのワンシーンですが、それを真似してみ…

気づいていただけましたでしょうか?

この写真にピンと来る方はどれくらいいるのでしょうか? カップうどんのどん兵衛の上に、蓋が開かないように本を載せているという、何の変哲もない写真です。これが何だと言われたら、普段であれば返す言葉もないのですが、今回だけは違います。ちゃんと返せ…

著者インタビュー+書評=重版

『世界の書店を旅する』の重版が決まりました。 刊行のタイミングで著者の来日があり、全国紙2紙でインタビュー記事が載りました。そして先日の日経に書評が載り、ますます注文が伸びています。 本好き、本屋好き、特にリアル書店が大好きな方には必携の一…

人を傷つけた?

今朝の占い、ちなみに見たのはTBS系のはやドキ!ですが、そこでの占いで、あたしのかに座は「人を傷つけてしまうでしょう」というご託宣でした。 まあ、あたしの場合、しょっちゅう他人を傷つけていると思いますし、それは今に始まったことではなく、学生時…

ファがない!

日向坂46の2ndシングルが発売になりました。 いや、正確には明日が発売日なのですが、ネットショップにしろリアルのCDショップにしろ、既に今日から売っていますね。あたしもゲットしました。 例によって、Type-AからType-Cまでと通常盤、全部で4種類です…

語るなら未来を?

乃木坂46の次期シングルの選抜メンバーが発表されました。同じ坂道グループとはいえ、欅坂46と日向坂46は今のところ「全員選抜」路線で来ているので、選抜とアンダーという明確な格差が生まれるのは乃木坂46だけになります。 まあ、乃木坂46の場合はデビュー…

展覧会に何を見に行くのか?

先日に見に行った東京国立博物館の「三国志展」ですが、展示物の中に横山光輝のマンガ「三国志」やかつてのNHK人形劇「三国志」の展示が思いのほか多かったのに驚きました。 確かに、それはそれで三国志ファンには嬉しいサービスかもしれませんが、東京国立…

NHKのBS1で……

昨日の朝、NHKのBS1で放送されていた「キャッチ!世界のトップニュース」という番組に『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』の著者・廖亦武さんが登場していました。 時間にしてはほんの5分弱ではありましたが、それなりの印象を残したのではないで…

撮り放題とはいえ

華の金曜日という言葉ももう死語でしょうか? それはともかく、昨夕、書店回りの後、やって来たのがこちら、トーハク、東京国立博物館です。 相変わらず観光客が多い本館前ですが、皆さん熱心に写真を撮っていますね。でも、トーハクって確かに本館も堂々と…

こんな雨の日に……

今年の梅雨は、少なくとも関東では、雨がよく降るなあという印象です。特にこの数日は肌寒いくらいの気温で、農作物の生育が心配になるほどです。 そんな雨の日にうってつけの一冊、『そんな日の雨傘に』はいかがでしょうか? 内容は「靴の試し履きの仕事で…

重版決定!

ミルハウザーの新刊『私たち異者は』の重版が決定しました。今月下旬に出来予定です。 本作、既に読みましたが、個人的には最後の「私たち異者は」が一番好みでした。その他、巻頭の「平手打ち」も「えっ?」という驚きがありましたし、「The Next Thing」は…

今日の配本(19/07/11)

イタリア語文法3段階式徹底ドリル[増補改訂版] 堂浦律子 著 「文法力が着実に身につく!」と定評のあるドリルが、さらにパワーアップ。巻末に、自己評価テストと単語リストを増補しました。 対訳 ドイツ語で読む「若きヴェルターの悩み」 林久博 編著 婚約…