罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史の嘘を見破る

『歴史の嘘を見破る―日中近現代史の争点35』読了。 いわゆる対中強硬論者のテーマ別論説集です。どちらかといえば親中派のあたしには、うなずけない論もあれば、それなりに首肯できる論もありました。それほど感情に流れず、引用なども比較的出典を明示して…

中国10億人の日本映画熱愛史

『中国10億人の日本映画熱愛史—高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで』読了。 中国映画の本ってのは、決してないわけではなかったですが、この本は中国に於ける日本映画の受容史とでも言うべき内容であるところに特色があります。中国で高倉健や中野…

上海狂想曲

上海狂想曲読了。 戦前の日本人作家や新聞記者の上海体験を通して、当時の日本人にとっての上海を描いた作品。 本文中で「最も近い外国の都市」というフレーズで上海が紹介されているのですが、戦時中ということもあるのでしょうが、ほとんど外国としての一…

雲上的少女

『雲上的少女』読了。 何でも中国では、バレンタインデーにこの本をプレゼントするのが大流行したとか。わかる気もします。高校生の甘酸っぱい恋愛模様(恋愛とも言えないレベル?)を描いた青春小説です。 読了しての感想は「中国も変わったなあ」です。感…

起業するなら中国へ行こう!

『起業するなら中国へ行こう!−北京発・最新ビジネス事情』読了。 著者は大手商社の北京駐在員から、そこを辞めて北京で起業した人です。経歴から見たところ、いわゆる中国思想とか中国文学や中国語ってのを専門に学んで、中国が好きで好きで、中国絡みの仕…

溥儀

『溥儀―清朝最後の皇帝』読了。 数奇な一生を送った、中国二千年の皇帝制度の最後を飾った宣統帝・溥儀の評伝。数奇な一生、激動の生涯など溥儀の一生を形容する言葉には困りませんが、比較的淡々と描かれている、むしろ大きな出来事、劇的な場面もないかの…

女帝−わが名は則天武后

『女帝−わが名は則天武后』読了。 著者は中国人ですけど、フランス在住で、この本もフランス語で書かれたみたいですね。けっこう本屋の店頭でも積まれているので、目にした方も多いと思いますが……。 さて、内容は則天武后の一代記です。物語は則天武后の一人…