罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

偽満州国論

『偽満州国論』読了。 満州国の通史とか裏面史のようなものを期待して読み始めましたが、むしろ本書は「近代国家論−満州国を素材として−」といった感が強いものでした。なので、いわゆる中国史専攻の人には、なかなか歯ごたえのある一冊ではないでしょうか。…

人名用漢字の戦後史

『人名用漢字の戦後史』読了。 著者は大修館書店で長年にわたって漢和辞典の編集を担当された方で、人名用漢字や当用漢字、常用漢字の変遷が、戦後政治の軌跡と重なるということを中心にまとめたもので、そういう視点からの「漢字モノ」はあまりないので面白…