罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

人名用漢字の戦後史

『人名用漢字の戦後史』読了。


著者は大修館書店で長年にわたって漢和辞典の編集を担当された方で、人名用漢字や当用漢字、常用漢字の変遷が、戦後政治の軌跡と重なるということを中心にまとめたもので、そういう視点からの「漢字モノ」はあまりないので面白く読めました。


審議会などの政府の組織の手続きなどは、門外漢にはよくわからず、著者はかなり丁寧に記述してますが、それでもよく飲み込めない部分がありました。そんなところが、政府やお役人のダメな部分なのではないかと思います。もっと一般の人にもわかるようにしないと! ちょっとした手続き一つで、延々と本質は無関係な議論に時間を費やして……。