罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

何が導き出されるのでしょうか?

とある書店員さんは、お客様が買った書籍のスリップをまとめておくそうです。そうすることによって、どの本とどの本が一緒に買われたかがわかり、そこから客の購買傾向などいろいろなものが見えてくるのだそうです。

これをコンピューターにやらせているのが、アマゾンなどネットショップで「この商品を買った人はこちらも買っています」といった表示なのだと思います。正確性ではネットなのでしょうが、どこまでお客様の個性などをつかめているのでしょう? やはりスリップを実際に触るからこそ見えてくる風景ってのがあるのではないか、などと思ってしまいます。

それはともかく、上掲は本日購入した書籍3点です。いみじくもすべて岩波書店のもの。この三冊からベテラン書店員さんは何を読み取るのでしょうか? あるいはもしあたしがこの三冊をアマゾンで買ったのだとしたら、「『文化大革命五十年』を買った方は『平成の藝談』も買っています」なんてお勧めしてくるのでしょうか?