罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

席を譲ってあげるべきだったのでしょうか?

営業回りの電車内でのことです。

昼下がりですし、都心部でもないので、比較的空いた車内。あたしは座席座って本を読んでいました。気づくと、赤ん坊を抱いた若い母親が立っているのに気づきました。赤ちゃんは、おんぶ紐と言うのでしょうか、最近の製品の呼び名は知りませんが、とにかく紐で前に抱っこしています。

立ったままだと辛いだろうか席を譲って上げようかと思った刹那、更に幼稚園くらいに通う女の子がの姿が飛び込んできました。姉妹ってことなのか、お姉ちゃんだって、まだまだ抱っこしてもらいたい年頃だろうなあと思われます。

さて、ここであたしは逡巡。

この若いお母さんに席を譲ると、恐らく、十中八九、そのお母さんは自分が座るのではなく、幼稚園児くらいの女の子を座らせようとするでしょう。あたしとして幼子を抱えたお母さんに座ってもらいたいのですが、女の子を座らせてお母さんが立ったままではあたしの本意ではありません。ここは厳しいようですが、お姉ちゃんなんだから立っていなさい、と言いたいところです。

ただ、結局、あたしが逡巡している間に、その親子3人は降りてしまいました。昨今は、まずは子供に座らせる親が多すぎます。今回見た子は立っていたお姉ちゃんもまだ幼いので座らせて上げたい気持ちはわかります。しかし、小学生、それも高学年くらいでも祖父母を立たせて座席に座っている子供が多すぎます。いや、甘やかしている両親や祖父母が多すぎます。

ガラガラに空いた時間帯の車内でなければ、少なくとも小学生以上は座らない、座らせないという風に、あたしが子供のころはしつけられましたが、いまは時代が変わったのですね。