罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

思い出していただけましたでしょうか?

本日の天声人語に大阪で起きた母子餓死事件のことが載っています。

その事件に着想を得て、舞台を台湾の台北に移して小説に仕立てたのが『ここにいる』です。貧乏な母子家庭が食べるものもなくて餓死したという単純な事件ではないようで、著者・王聡威さんなりの解釈で事件の背景が描かれています。

実際の事件の方も、いったいどうして起きてしまったのか、よくわからないところが多々あります。食料さえ与えればよかったという簡単なことではないようです。