罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

赤と黒

タイトルは、別にスタンダールを意識したわけではありません。いや、まるっきり意識していないと言ったら嘘になりますね。

ただ、こんな本が出ているのに気づきましたので……。

原書房の『赤の歴史文化図鑑』です。

著者はミシェル・パストゥロー、どこかで聞いたことのある名前ですが、おわかりになりますでしょうか。

はい、あたしの勤務先から『ピエールくんは黒がすき!』という本を出している、フランスの色彩研究の第一人者です。

前者はかなり専門的な書籍のようですが、後者は子供向けの絵本です。読み聞かせにもってこいの内容になっています。

ですから、書店店頭では全く異なるコーナーに置かれているでしょうが、著者も同じで、色彩に注目した書籍として一緒に並べてみるのは如何でしょう? もちろん、お値段も両書ではかなり異なりますが……(汗)

ちなみに、同著者には『ヨーロッパ中世象徴史』という一冊も刊行されています。こちらもお値段の張る、かなり専門的な書籍ですが是非手に取ってみてください。