罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

レバノンと言えば……

日本から逃亡したカルロス・ゴーンの件でにわかに脚光を浴びているレバノン。どこにある国か、すぐに白地図上で指し示せる日本人はどれくらいいるのでしょう?

はい、中東の一国です。中東問題というとイランやイラク、それにシリアやイスラエルがすぐに名前の挙がる国ですが、レバノンも重要な国です。

しかし、日本ではどうしても馴染みが薄いですし、レバノンと聞いて思い浮かぶものがある人はかなり少ないのではないでしょうか?

あたしは真っ先に『デニーロ・ゲーム』を思い出します。海外文学シリーズ《エクス・リブリス》の一冊で、レバノンを舞台にした作品です。著者はラウィ・ハージ、現在はアメリカ在住ですが、レバノンベイルート出身の作家です。

内戦下のレバノンで暴力や死と隣り合わせの生活を送る若者の物語です。2006年の作品なので、現在のレバノンとはかなり異なる部分もあるのでしょうが、殺伐とした雰囲気は今も変わらないのでしょうか?

そしてもう一つ、この曲も思い出されます。

「ファイナル・カウントダウン」で有名なヨーロッパの「Girl from Lebanon」です。歌詞の内容は知りませんが、タイトルに「レバノン」と入っているので、とても記憶に残っています。