罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

6月後半から7月初めのご案内

6月後半から7月初めにかけてご案内したチラシをまとめて掲載いたします。

  

まずは、コロナで暗いニュースが多い中、突然飛び込んできた上野動物園でのパンダ誕生、それも双子というニュース。それにあやかりまして『読むパンダ』『パンダが来た道』のご案内です。パンダと言えば和歌山の方がはるかに繁殖に成功しているはずですが、やはり日本に初めてやってきたパンダのイメージは抜けがたく、パンダと言えば上野になってしまうようです。

その次は、今夏、原書刊行から70年になる、永遠の名作『ライ麦畑でつかまえて』、その新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』です。なんでも、映画「漁港の肉子ちゃん」でも主人公の愛読書が『ライ麦』なんだそうで、映画に合わせて売り上げも伸びています。

そして三つめは書評が続いた『日本語とにらめっこ』です。いい感じで紹介が続いたので同報ファクスを送ったら、その直後に朝日新聞の読書欄でも紹介されるという僥倖がありました。

  

四つめは、『第二次世界大戦1935-45』(全3巻)です。やはり日本の夏と言えば戦争を抜きには語れません。第二次世界大戦を語る上で外せない定番商品となっている本書ですが、書店を回っていますと棚から抜けていたり、上下巻はあるのに中巻がない、という書店も散見されます。この機会に三巻揃えていただければと思います。

五つめは、これもこのところ紹介が続いている『権威主義の誘惑』です。中国やロシアなど権威主義で国際社会に波風を立てている国はわかりやすいですが、トランプのアメリカなど民主主義の国だと思われてきた欧米諸国にも権威主義の影響は及んでいます。日本も決して他人事ではないと思います。そんなご時世だからこそ本書を読む意義があるのではないでしょうか?

最後は、毎月恒例の「今月のおすすめ本」です。絶好調の新刊『中世の写本ができるまで』を中心に、本に関する本を集めてみました。