罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

「し」でも「じ」でもどうでもよい?

講談社学術文庫の『荘子の哲学』を落手しました。かつて岩波書店から刊行されていたものが、講談社に移って文庫化されたようです。あたしは岩波書店版は架蔵していなかったので今回文庫になったのを機に買い求めました。

その巻頭に、参照した『荘子』は郭慶潘の『荘子集釋』と書いてありますが、それが一枚目の写真に写っている、中華書局の四冊本です。《新編諸子集成》シリーズに収録されています。たぶん学生時代に買っていたものでしょう。このシリーズはずいぶんたくさん所蔵しております。

ところで、この『荘子の哲学』の「荘子」ですが、奥付のルビを見ると「そうし」となっています。あたしが学生時代は「荘子」は「そうじ」と読んでいました。現在の学界ではどうなっているのでしょうかね?

まあ、こういう読み慣れはそもそも日本語での話ですから、気にする必要はないのでしょうが、気にする人は気になるらしいですね。中国語では「Zhuangzi」ですから「し」も「じ」も関係ないですし(笑)。

ちなみに、架蔵している文庫の『荘子』の日本語訳では、岩波文庫版と中公文庫版にはルビがなかったので不明ですが、ちくま学芸文庫版・講談社学術文庫版はともに「そうじ」となっていました。