罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

心霊ものとしても友情ドラマとしても中途半端かしら?

WOWOWで放送された「降霊会-血塗られた女子寮-」を視聴。

タイトルとオープニングから察するに、イジメで死んだ女子高生の霊が次々と級友たちを死に追いやっているような内容かと思いきや、まるで違いました。

ただし、いじめっ子たちが次々に殺されていく中、主人公が犯人というのはありえないので、誰が犯人なのかが謎でした。画面も暗かったので、いじめっ子グループのうち誰が殺されて、誰が生き残っているのかもわかりにくかったです。

こうなると、主人公に優しくしてくれた女の子、用務員の青年、そのくらいしか犯人候補がいなくなります。やはり悪霊の仕業と思いきや、結局は用務員の青年が、一番地味な女子高生との共犯でした。そして主人公の役割はと言えば、最初に自殺した女子生徒の親友だったようです。親友の死の真相を調べに、他人の名を偽って転校してきたという話です。

ただ、最後は犯人の二人を主人公が仕留めるのですが、主人公と死んだ(実は殺された)女子生徒との友情の深みが描かれていません。悪霊映画で途中までは行くのかと思いきや、あまり怖さもなかったです。どちらのストーリーにしても、やや中途半端だったのが残念です。