罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

金と銀が揃い踏み

キンモクセイが咲き出すと、「お母さん、トイレの匂いがする!」と子供が叫ぶようになる、そんな笑い話を子供のころに聞きました。今でこそ、さまざまな香りのトイレ用芳香剤が売られていますが、あたしが子供のころはキンモクセイしか選択肢がなかったのかと思うくらい、キンモクセイの香り=トイレの匂いでした。

そんなキンモクセイが今年も咲き始めましたね。街を歩いていると、どこからともなく香りが漂ってきます。右の写真は、もちろんキンモクセイですが、その手前で咲いているのはギンモクセイです。

ギンモクセイはわが家の庭の植木鉢で咲いているもので、奥のキンモクセイは隣家の庭に植わっているものです。キンモクセイの香りが強いので、ギンモクセイも香っているのか、わかりません。

それにしても、金木犀、銀木犀があるのであれば、銅木犀もあるのではないかと思ってしまいがちですが、これはどうやら存在しないようです。金閣銀閣があっても銅閣がないのと同じですね。