罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

マンガ? 漫画? コミック?

昨日の朝日新聞夕刊です。ちくま文庫が取り上げられていました。

ちくま文庫というと、ちくま学芸文庫もそうですが、非常に硬派な文庫レーベルというイメージがあります。それは恐らく筑摩書房という出版社のイメージから来るのだと思いますが、そのイメージが裏切られることはありません。

が、今回の紙面に登場したのはマンガです。コミックと呼ぶべきなのでしょうか?

いや、そもそも筑摩書房ってコミック出していましたっけ? という疑問がまず先に浮かびます。しかし、そこは筑摩書房ちくま文庫です。単なるコミックではなく、クールジャパンのキラーコンテンツとしてのマンガを文化誌の一分野として位置づけた作品になっているわけです。だからこそ、朝日新聞が取り上げているわけですね。

それにしても、マンガが市民権を得たからなのか、他社の文庫でもコミック版的なものを時々見かけます。「マンガ文庫」を名乗っているレーベルもあったはずです。学習マンガなんて、形容矛盾を起こしているのではないかという気さえします(爆)。本当にあたしが子供のころとは隔世の感です。

本来、マンガって、買ったり読んだりするのを親から禁止されるようなものでしたよね。それでもコソコソと読む(別にエッチなものでなくとも)のが子供時代の醍醐味でした。いつの間にか、そんな子どもたちが成長し、大人になってもマンガから卒業できなくて、大人になってもマンガを読み続けるようになったから、大人向けのマンガも流行しているのでしょうね。一方で、そういう大人が大人向けにマンガを出せる社会的立場になった面もありますが。