罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

十一家注

中公新書の『孫子』を読み始めました。

孫子』は現代日本語訳も何種類かありますし、解説書や入門書もたくさん出ていますが、やはり最新の研究成果を取り入れたものに触れたくなるものです。そう言えば、あたしが学生のころは、「ビジネスに役立つ孫子」といった類いの本が山のように出版されていた時期でもありました。

さて、この『孫子』は三国志の英雄、魏の曹操が定めた魏武注孫子をメインに取り上げていますが、時々「十一家注孫子」という名称も出て来ます。「そう言えば、十一家注孫子は持っていたはず」と思って、自宅の書架を探してみたところ、案の定、出て来ました。学生時代に購入していた『十一家注孫子』です。当時の中国としては珍しく、比較的きれいな造本です。改革開放で景気がよくなっていたのでしょうか?