罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

みくりでも、平匡でもなく、ゆりちゃんなのよ

TBS系「逃げるは恥だが役に立つ」の再放送、最終回、堪能いたしました!

いやー、ガッキーが可愛いです。たまりません。

当時の放送も見ていたし、Blu-rayも買ったあたしですが、見ていて思うのは、みくりや平匡よりも石田ゆり子演じるゆりちゃんに感情移入してしまうと言いますか、立場を置き換えてしまうことが多々ありました。

もうじき50の独身女性、あたしはとっくに50を過ぎていますが、やはり独身です。一生独身でいるのかなという漠たる不安というか予想は平匡にもゆりちゃんにも(そしてあたしにも)共通していますが、その切実度は全然違います。

いや、当人たちがどれほど切実に思っていたのかはわかりません。縁があれば結婚したいという気持ちは二人とも持っていたと思いますが、現実問題として、あたしの場合、既に諦めの境地です。

平匡にしろ、ゆりちゃんにしろ二人とも優雅な独身生活を謳歌していました。いや、平匡は最後にリストラされてしまったわけですが、SEとしてのキャリアとスキルで転職も何とかうまくいい気そうですし、ゆりちゃんは部長にまで昇りつめ、生活するぶんには困らない収入が保証されているでしょう。

それに引き換えあたしときたら……

この歳になって恋だの愛だの、そんなものが可能だとは思えませんし、そういう気持ちが持てたとしてどうしたらよいのでしょう? 単に老後の不安を解消するため、孤独死だけはしたくないということなら、これもあたしはとっくに覚悟を決めています。茶飲み友達も別に欲しいとも思いません。

あたしの場合、とりあえず母と二人暮らしなので、現在はそう思っていられるのでしょうが、母が近い将来に他界したら、あたしの気持ちも変わるのでしょうか?