罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

友達は作るものなのか?

乃木坂46冠番組「乃木坂工事中」でニューシングルの新センター、五期生の井上和の掘り下げ企画を放送していました。学生時代の懐かしい場所やお店を訪れて、そこに思い出の人たちが現われてトークを繰り広げるという、非常にシンプルな構成でした。

高校を卒業したばかりの井上和ですから、高校のクラスメートや中学のクラスメートだって、ついこのあいだまでワイワイやっていたメンツでしょう。それでもクラスメートから見たら、自分たちの友達が一気に遠い世界の人になってしまったような印象を受けるのでしょうか?

そんなVTRの中で、井上和が学生時代に「親友を作ろうと思った」と語っていました。「友達」だったかも知れませんが、とにかくそんなセリフを吐いています。あたしはその発言を聞きながら、友達って作ろうと思って作れるのかもしれないけど、長続きはしないのではないか、と思っていました。

このダイアリーで過去に書いたことがあると思いますが、あたしは小中高大と卒業すると付き合いを絶ってしまう人間でした。もちろん同じ学校へ進学したクラスメートもいますので、全員を切って捨てたわけではありませんが、だからといって友達や親友になったかと言われれば、そんなことはないと断言できます。

大学は同じ高校から進学した人間がいなかったので、完全にそれまでの人間関係を断ち切るよい機会でした。なので同窓会やクラス会に呼ばれたこともありません。大学四年の時に引っ越しましたが、その時点で小中高のクラスメートの誰とも付き合いがなかったので、あたしの引っ越し先どころか引っ越した事実を知っているクラスメートはいないはずです。

そして、ここまでずーっと書いてきたように、クラスメートではあっても友達ではないし、ましてや親友ではありません。単に学生時代の同じ時期に同じ学校の同じクラスに所属していたと言うだけの知り合いです。

そんなあたしからすると、井上和のセリフは非常に不思議な感じを覚えました。