罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

店頭で見つけた新刊などなど

ネットの情報も追ってはいますが、やはり書店に行った方が新刊に限らず、気になる本を見つけやすいですね。そう思ってしまうのは、ネットリテラシーが足りないからでしょうか。

そんな店頭で見つけた本の一つが、翻訳家・岸本佐知子さんのエッセイ『ひみつのしつもん』です。このたび文庫になりました。ちくま文庫ではこれで三冊目ですね。

こうして並べてみると、単行本を踏襲しているわけですが、ずいぶんあっさりとした装丁だなあという印象です。改めて感じてしまいました。

続きましてもう一冊。書店の店頭で『毒と薬の蒐集譚』という本を見つけました。なんか似たタイトルの新書があったなあと思い出したのが、中公新書の『毒と薬の世界史』です。実は検索してみると、タイトルに「毒と薬」を含むものって意外とあるのですね。

それにしても「薬と毒」ではなく、「毒と薬」なんですね。毒の方が先に置かれるとは、やはりその方がキャッチーなのでしょうか。あるいは単純に声に出したときのリズムが「薬と毒」よりも「毒と薬」の方が滑らかだからでしょうか。

それにしても、自然界にある多くのものは、薬にもなれば毒にもなるものですね。どちらになるかは使う人次第ということなのでしょう。