罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

空想散歩?

ピーター・アクロイドの『魔の聖堂』を読み始めました。18世紀と現代のロンドンを舞台にしたストーリーです。章ごとに過去と現在が交互に語られる構成になっています。

最初の数章を読みおわったところなので、この後どういう展開になるのかまだわかりませんが、内容紹介には

18世紀ロンドンで建設中の七つの教会に異端建築家が仕掛けた企みと現代の少年連続殺人の謎。過去と現在が交錯する都市迷宮小説。

とあります。また帯には「魔都ロンドン」とも書いてあります。「魔都」といったら、あたしには上海しか思い浮かばないのですが、ロンドンも怪異には事欠かない都市ですよね。

それはともかく、読んでいるとロンドンの地名がたくさん出てきます。いまのところ主に通りの名前ですが、事細かく提示されています。これが北京や上海であれば、あたしも読みながら空想都市散歩ができるのですが、あいにくとロンドンは行ったことがありませんので、通りの名前が出て来ても、ロンドンのどのあたりなのか、どういう雰囲気の場所なのか皆目見当が付きません。

ロンドンに詳しい方であれば、楽しく読めるのでしょうね。