罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

この手の話題に反応しがちです

年が明けてから非常に大きなニュースが飛び込んできていますが、昨日の朝日新聞にこんな投書が載っていたのが目に留まりました。

英会話と手話を勉強したい、というわけではありません。そんな気はさらさらございません(笑)。そうではなくて、この投書の最初の部分が、あたしの関心を惹いたのです。投稿主は49歳、その母親が85歳。ちょっと差はありますが、母一人子一人で暮らしているところは、あたしとそっくりです。

そして、あたしが一番反応してしまうのは

母がもし亡くなった場合、未婚の私は1人になる。国際結婚して海外で暮らす姉家族はいるが、距離の壁はどうにも埋めようがない。

という部分です。あたしの場合、妹家族は静岡に住んでいるので、この投稿主よりははるかに近いですが、ここに書かれている投稿主の漠たる不安はあたしにも理解できます。

未来の自分を独りぼっちにしないために、英語と手話を勉強中である。……(中略)……私にとって資格や技能の取得は、お金を稼ぐことよりも社会とのつながりを少しでも得ることが目的なのである。

この心意気、偉いなあと感心してしまいます。あたしなど近所づきあいもほぼなく、これといった趣味もないので、一人になったら本を読んでいるか、テレビを見ているかして、家から出ずに日がな一日を送りそうです。時々は妹が電話をかけてくることもあるでしょうが、孤独死孤立死といった言葉が切実に感じられます。

年老いた母の介護に疲れ、未婚の息子(世間的にはもういい歳の)が暴力を振るう、あるいは殺してしまうといったニュースを見聞きすると、本当に他人事とは思えません。とはいえ、人との接するのが得意でもなければ、もともと好きでもないあたしとしては、いまさら友達を作ろうという気も起こりませんし、孤独死を受け入れる心構えが必要なのかも知れません。