罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

どうしても行きたい?

昨日のニュース番組では、お盆の最終日の話題が報じられていました。

コロナ禍にもかかわらず、そして県を跨いだ移動は慎重にと言われていましたが、それなりの人が旅行に出かけていたようです。とはいえ、行楽地からすれば例年の半分以下というところも多かったようで、大部分の人は自粛したお盆休みになったようです。

ニュースなどの街頭インタビューで思うのは、どうして皆さん出かけるのだろうか、ということです。もちろん近所のスーパーへの買い物などは別ですが、銀座とか新宿とか、どう見たって近所から来ているわけではなさそうな人たち、ああいう人たちはどうして感染リスクを冒してまで都心へ出かけてくるのか、あたしにはさっぱり理解ができないのです。

旅行についても、一人暮らしの親が心配だから、家族は東京に置いて自分一人だけで帰省する、という人もいましたが、家族揃って沖縄や北海道を始めとした観光地へ旅行している人の意識、非常に不思議に感じます。

あたしのように、ふだんから外へ出かけない、旅行へ行かない人間には、全く理解できない感覚です。子供がいて、ずーっと家の中にいるのではさすがに辛いだろうという気持ちなら少しは理解できますが、だけど、それだからといって行楽地に出かけるのはいかがなものかと思ってしまうのです。この猛暑では近所の公園で遊ぶというのも危険ですから、選択肢が少なすぎますね。

イカーで別荘に出かけ、そこでは買い出しも数日に一回で済ませ、家族以外誰とも接することなく過ごす、というのならありかも知れませんが、だとしたら自宅に籠もっているのと何が違うのだろうか、という気もします。

「溶けそうなくらい暑いです」とインタビューに答えている人たちが、あえてそんな時に外出している理由が聞きたいところです。しかし、それよりももっと不思議なのは、そういうニュースを伝えるテレビの男性アナウンサーが、ほぼ例外なくスーツ姿でいることです。中には三つ揃い姿の方も多数見かけます。これでは「殺人熱波」というニュースも嘘っぽく聞こえてきます。