罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

最後のスーツはお預け?

長年着ているスーツが、もうちょっと外へ着て行くには憐れなほどみっともなく、ボロボロになってきていまして、このところの出勤時はジャケットを着用することが普通になってきました。

ジャケットも、昨年古くなったのを捨ててしまったので、現在は一着しかなく、ジャケットも新しいのを買いたいところですが、とりあえずスーツをどうするかで悩んでおりました。

礼服は持っていますから、スーツがなくとも困らないのですが、やはり一着もないというのもサラリーマンとしてマズいかな、と思うものの、残りのサラリーマン人生の長さを考えると、買うべきか買わざるべきか悩みどころです。

そもそも、あたしの収入ではオーダーメードなんて高嶺の花です。既製品を選ぶしかありません。ただ、あたしって撫で肩で、手も長めなので、身長に合った上着は手が短くなってしまいダメです。それでも上着の方はワンサイズ上を買えば袖の長さも何とかなるのでよいとして、問題はズボン(昨今はパンツと呼ぶのでしょうか?)です。

最近の流行は知りませんが、あたしは股上の浅いズボンは苦手です。いや、ほぼ全く履かないと言っても過言ではありません。ところが、最近のスーツはほとんどがローラズのズボン(パンツ)なので、その時点でダメです。選択肢からは外れてしまいます。それにバブル時代の名残なのか、どちらかというとゆったりしたものが好みで、ズボンもツータックでないと嫌なのです。

そんなこんなで選択肢が狭まる上に、紺色も着ません。個人的にはベージュとか茶色が好きなんですが、既製品って紺色が多いですね。あとはグレーでも悪くはないのですが、今回はベージュ系と黒系が欲しかったのです。

で、近所の紳士服のアオキへ出かけて行って見てみたところ、茶系でよいのが見つかったのですが、「二着でいくら」というセールをやっています。同じタイプいで黒を探したのですが見つかりません。よさそうな黒のスーツは素材がポリだったり、ズボンがローライズだったり、とどこかしらあたしのタブーに引っかかります。

結局、アオキでは見つからずじまいでした。青山やコナカに行く気も失せ、今回のスーツ選びはいったんお預けとなりました。果たして、残り少ないサラリーマン人生、最後のスーツを買う機会があたしに訪れることはあるのでしょうか?

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