罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

お勧めを2点ほど

動きのよい新刊のご案内です。

中国のSF小説、『郝景芳短篇集』です。今年創刊10周年を迎える海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の一冊ではありますが、SFですので普段のガイブン読者とは異なる反応があると思われます。

SFの棚、コーナーにも置いてみませんか、という期待もこめてのご案内です。

お陰様で、海外文学の棚でもよいペースで売れていますので、海外文学の棚がほとんどない書店でも、SFの棚はあるでしょうから、そこに並べていただけると幸いです。

続きましては、先日、NHKの「ラジオ深夜便」という番組で紹介されて以来、客注が殺到している『ミラノ霧の風景』です。

ご存じ、須賀敦子さんの名エッセイ、単行本時代からですと13万部に迫る売り上げを誇るロングセラー、ベストセラーです。

須賀敦子さんという方は、数年おきにブームが来るようで、そして、そのブームのたびに売れるのです。ということは、ブームのたびごとに新しい読者が生まれている、ということでしょう。今回のラジオでの紹介も、そういった読者層の誕生の一つなのだと思います。