罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

縦貫と横断

長野県の道路地図を見ていて、ふと違和感を感じました。

まだ全線開通していませんが、長野県の真ん中あたりに「中部横断自動車道」という高速道路があります。上信越道の佐久小諸から小海線沿いに北杜市まで南下し、中央自動車道を経由して身延山の麓を通って静岡県の清水で東名と交わる路線です。

地図や地理に詳しい人であれば、この高速道路が南北に長野県を貫いていることに気づくと思いますが、その南北に走る高速道路の名称が「横断」というのに、あたしは違和感を感じたのです。

地図において何も断わりがなければ北が上というのは常識です。そうすると「横断」というのは南北ではなく東西に延びるものを指して使う言葉ではないかと思うのです。

この名称と関係するのかわかりませんが、長野県にはもう一つ、「中部縦貫自動車道」という道路があります。これは長野県の松本から岐阜県を貫いて福井まで延びる道路なのですが、こちらは地図見ると南北というよりも東西に延びていると呼んだ方がふさわしい路線です。東西なのに「縦貫」という名称に、こちらも違和感を感じてしまうのです。

なんでこんなことになったのでしょう?