罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

今日の配本(21/09/30)

あるヒトラーユーゲント団員の日記 1928-35 「総統に仕えた」青年シャルの軌跡

アンドレ・ポスタート 編著/須藤正美 訳

ドイツの小都市の知識階級の家庭に生まれ育ったシャルは、15歳から22歳まで詳細な日記をつけていた。時代はヒトラーが政権に就いた前後であり、日記の記述の中心は青少年期を決定づけた「ヒトラーユーゲント」との関係だ。シャルはナチズム運動に身を捧げ、総統を崇拝して成長する若者の生活と心情、各組織や団体の内情を生々しく筆記しており、編集・解説・注釈が補足された本書は、重要な一次史料といえる。