罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

震度5強

東京で久しぶりに大きな揺れを感じたのは木曜の晩でした。11時少し前ということで、帰宅の足が奪われ大変なことになったようですが、コロナ禍でリモートワークが推奨されているというのに、こんなにも出社している人がいるのですね。

ちなみに、あたしはぐっすりと寝ていて、大きな揺れで目が覚めました。その日はノーベル文学賞の発表が夜8時過ぎにあるというので、それを確認してから布団に入ったのです。そして寝床で本をしばらく読んで、たぶん9時前には眠ってしまったと思います。ですから完全にぐっすりと深ーい眠りの中にいたわけです。

たまに地震はありますけど、今回の地震はいつもよりちょっと大きくて、長かったですね。とはいえ恐怖を感じるほどの揺れではありませんでした。本棚の本が落ちることもなく、棚の上の物が落ちて来ることもなく、もちろん食器が割れることもありませんでした。

ニュースでは10年前の東日本大震災を思い出したという人が多かったようです。しかし東日本大震災の時、あたしはトーハンの桶川倉庫というかなり特殊な、日常とは異なる環境下にいましたので、実はあの大震災もそれほどの大事だという実感がないのです。

もちろん桶川から自宅へ帰るのにはひと苦労しましたけれど、それでも多くの帰宅難民に比べるとバスと電車を乗り継いでスムーズに帰り着いたので、ラッキーだったと言えます。ですから、10年前との比較もできず、なんとももどかしい思いをしております。