罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

梅の香り

そろそろ桜の開花の便りも届きそうな陽気です。東京は今週末が開花予定日ですから、来週にかけて陸続と各地から開花宣言が聞こえてくるでしょう。

昔から「梅は咲いたか、桜はまだかいな」と言われるように、少し前までは梅が盛りでした。テレビなどでも梅の名所からの中継がよく見かけたものです。

そういう時にリポーターがよく口にするのが梅の香りです。

あたし、昔から疑問に思っていたのですが、梅ってそんなに香るものなのでしょうか? 近所に梅林があったわけではないので、昔から梅の香りってどうもピンとこないのです。

ところで先週末、近所のホームセンターへ行った折、その園芸コーナーに梅の鉢植えが置いてあり、今を盛りと梅が咲いていたのです。鼻を近づけてみると、確かに梅が香ります。ああ、こういう香りなのかと、生まれて初めて自覚しました。

以前、ロウバイは近所に咲いていて、香るのは知っていたのですが、いわゆる白梅、紅梅に香りを感じたことがなかったのですが、この歳になってようやく知れました。