罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

持続可能な恋ではなくて……

TBS系のドラマ「持続可能な恋ですか?」が終わりました。実は、このクールで唯一見ていたドラマです。なんとなく見始めて、そのまま見続けてしまったというのが実情ですが、そこそこ年齢が行ってからの恋愛、婚活ということで、若干の親近感を持って見てました。

ところで最近流行りの「持続可能」という言葉、「SDGs」とも言いますね。学校図書館でも蔵書を揃えるときのキーワードになっているくらい重要な言葉であり、考え方のようです。

「持続可能」な社会にするためにあたしたちは何をすべきか、どういう生活スタイルを目指すべきなのか、そんな話題がテレビや新聞、書籍にもあふれています。このまま進んだら人類は地球上で生きていけなくなる、という不安が多くの人に共有されているようです。

ただ、そんな議論を目にし耳にしていて、最近あたしは「人類は生き延びなければいけないのか?」と考えたりもしています。『生物はなぜ死ぬのか』という本がありますし、どうしてヒトや生物は死ぬのか、というテーマの本が目に付きます。SDGs的には、この先も人類は地球上で生きていきたい、人類以外の生物も滅びることなく生きていけるような地球にしなければ、という考えは理解できます。

ただ、その一方で、生き死にを繰り返すことで発展しているヒトや生物のことを考えると、人類自体が滅びる(死ぬ)のも当然のことではないかと思います。さらに言えば、この地球とか太陽系といったものも、いずれは死ぬ(爆発して消滅する?)のが当たり前なのではないかとも思います。

死んではまた生まれるという生物の流れを考えると、人類だけが滅びないというのはエゴなのではないか、むしろ大きな宇宙の摂理としては地球もろとも人類を滅ぼそうというのが既定の方針なのではないかと思うのです。こういう考え方も、世の中にはありますよね? 別にSDGsの取り組みに反対しているわけではないんです。ただ、こんな風にも思ってしまうのです。