罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

単なる偶然なのですが……

この数日読んでいた本、カバンに入れて営業回りの移動中に読んでいたのが、新潮新書の『スサノヲの正体』、そして寝床で読んでいるのが、新潮クレスト・ブックスの『ある犬の飼い主の一日』です。どちらも新潮社の刊行物です。単なる偶然ですが、新潮社でかぶってしまいました。

前者については、なかなか興味深い内容でしたが、あたしが古代史に不案内なもので、この本で語られていることがどれくらい学界で支持されているのか、わかりません。ただ、その点を抜きにしても、いろいろと古代史に関する知見が広がったように感じます。

後者は、あとちょっとで読み終わります。たぶん今晩くらいには読了するかなと思っています。主人公はあたしと同世代、かつて結婚生活を送っていたという点こそ異なりますが、老境に入って独り身の生活というところは、あたしとほぼ同じです(あたしは年老いた母と同居中)。あたしは犬は飼っていませんが、犬好きというところは一緒です。なので、もう少しシンパシーを感じられるかと思いきや、この主人公、枯れるどころか、ますます盛んなご様子。あたしは逆立ちしたってかなわないなあ、と感じました。