罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

きぼぜつ

CSのTBSチャンネルで日向坂46のドキュメンタリー映画希望と絶望」が放映されたので録画して視聴しました。

メンバーのデビュー以来の目標であった東京ドーム公演の決定とコロナ禍によるドーム公演の延期、コロナによって活動がままならないことへの葛藤などが赤裸々に語られていた内容でした。そもそも映画が上映されたころ、「どうして絶望と希望ではなくて、希望と絶望なんだ?」という意見が散見されました。

あたしもアイドルのドキュメンタリーなんだから「絶望と希望」ではないかと思っていましたが、見終わってもタイトルの正解がわかりません。内容としてはコロナ禍を乗り越えて、とうとうドームの舞台に立ったところまでが描かれていたので、絶望から希望へというストーリー展開だったと思います。

映画全体の分量としては、最後にドーム公演が間に合ったけど、コロナの展開次第では先の見えない絶望だけで映画が終わっていたかも知れません。あだ、そうなると、そんな映画を公開して誰が喜ぶんだ、とも思いますから、ドームに立てたことがこの映画の制作、公開に繋がっているのだと思います。

それでもあえて絶望と希望ではなく、希望と絶望としたのは、大きな目標を達成してしまった後の虚無感、虚脱状態から日向坂は次のステップへ進めるのか、本当の希望はそこへ進めなければつかめないんだ、という運営側のメッセージなのかも知れません。映画の終盤では、二期生の中心メンバーであった渡邉美穂の卒業も発表されていました。その後は宮田愛萌、そして最近では影山優佳の卒業と続いています。四期生が入ってきたとはいえ、一期生のほとんど、たぶんみーぱん以外はそろそろ卒業を考える年齢に達していると思われます。

一期生が一気に卒業することはないと思いますが、四期生が頭角を現わす前に勢いが萎んでしまうのか、それとも一皮剥けてさらに大きなグループに成長できるのか、絶望とは言いすぎにしても、試練の時を迎えているのは間違いないと思いました。この映画の後もドキュメンタリー用のカメラは回っているんですよね? いつごろ公開されるのでしょうか?

とにかく、ひよたんにも東京ドームの舞台に立たせてあげたい、というのがデビュー当初からのファンであるあたしの希望です。