罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

書店というか、出版業界は持続可能な業種なのでしょうか?

昨日のダイアリーで無人書店のことを書きましたが、今日の朝日新聞夕刊には、自民党の議連と業界が接近しすぎていないか、という記事が載っていました。なんとなく暗いニュースばかりの業界ですね。

この業界で取り上げられるようなよいニュースは、最近セレクト型の書店が流行っている、各地にたくさん出現している、といったニュースくらいな気がします。

ただ、このセレクト型書店、つまりは書店主、オーナーの個性に依存した書店なわけで、それってつまりオーナーが店を辞めたら続かなくなる、ということではありませんか。そうなると、今後も次々にセレクト型書店、提案型書店が各地に出来てこないと、そのうちそれらが次々に消えていく時代がやって来そうです。

それに書店がなくなると言われていますが、そもそも出版社が今後も存在できるのでしょうか。個人で、自分の好きな本だけを、こだわって年に一冊や二冊程度作っていくのであれば、そういうセレクト型出版社は今後も存在しうるでしょうが、それなりの人数の社員を抱え、多くの人を対象にした書籍を出すような出版社って、資本が潤沢な大手出版社以外は残らないのではないかと思います。

活字文化と言いますか、文字を媒介にしたものは、現在インターネットがそうであるように、これからも続くでしょうし、まだまだ伸びる余地は残っていると思うのですが、こと出版という業界で考えてみた場合、果たして100年後も残っている業界、業種なのか、不安を覚えます。