罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

朝日新聞、盛りだくさん!

今朝の朝日新聞読書欄です。

予告どおり、『アーティスティックスポーツ研究序説』が載っていました、それもトップ、一番大きな扱いでした。これはありがたいです。

町田樹という名前で売れている面も確かにありますが、そうではなく自分が取り組んできたフィギュアスケートと真摯に向き合い、深い考察に裏打ちされた学術書です。スケートのみならず、アーティスティックスポーツに携わる方、興味をお持ちの方には是非一読していただきたい一冊です。

お陰様で、やや値が張るにもかかわらず早々に重版となり、現在は第三刷にかかっています。もうじきに出来予定です。

さて、そんな今朝の朝日新聞でしたが、一面から紙面をめくっていったとき、上掲『アーティスティックスポーツ研究序説』よりも先に目に飛び込んできたのは読書面の巻頭コラムです。

今回は内田洋子さんがコロナ禍とイタリアの情景を書いているのですが、そこで紹介されている書籍の中にUブックスの『冬の夜ひとりの旅人が』です。

チラッと紹介されていますが、本書はカルヴィーノの同名小説を手に入れた主人公がその本を読み進めると途中で終わっている乱丁本で、完全な本を手に入れようと旅をする物語です。続きが読みたいという心の底からの欲求、本好きであれば誰もが一度は体験したことがあるのではないでしょうか? そんな本好きにとっては、なかなか完全なものが手に入らない本書のストーリーは、じれったいのか、ワクワクするのか、人それぞれだと思いますが、十二分に楽しめる作品となっています。

新書判の手軽な一冊ですので、外出もままならない今年のお盆休みにうってつけの一冊ではないでしょうか?

そして、読書面をめくっていき、次に現われたのは一週間のテレビ情報欄。毎回最近活躍している人がインタビュー記事として載っていますが、今回は西野七瀬、なーちゃんでした。

乃木坂46を卒業後もコンスタントにドラマ出演が続いています。演技が巧いのか巧くないのか、そのあたりは賛否両論あると思いますが、あたしは役者の巧さってあまりよくわかりませんし、もっと言ってしまえば脚本の善し悪し、監督の演出技術などもまるでわかりません。

ですから、なーちゃんがなーちゃんらしくテレビに映っていればそれで満足です。現在は別のドラマで同じ乃木坂46卒業生・若月佑美も出演していますが、いつか二人が共演するドラマを見てみたいと思っています。