罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

モノとしての書籍

本日も朝日新聞の「声」欄です。

昨日は小学生の娘さんのことを書いたお母さんからの投書でしたが、今回は本人の言葉です。

「重くてかさばる」というのが本に対するネガティブなイメージかと思いますが、この投稿主のようにその重さこそが醍醐味だと感じる人もいるのです。本好きあれば、この気持ちはきっと共有できるはずです。もちろん、やはり重くてかさばる本を読むのは大変だし、面倒だと思わないわけではありません。でも、読み終わったあとの達成感は何とも言えないものがあります。

厚い本であればあるほど、これからはハンディーな電子書籍だ、という方もいます。辞書などは電子が主流になりつつありますが、紙の辞書の良さも見直されていて、ケースバイケース、使い分けが大事であるように、本も同じことだと思います。

検索が必要になる場合には電子の方が便利でしょうし、文芸や芸術書であれば装丁を愉しみたい、という思いもあるでしょう。それぞれの良さを理解して、電子書籍も紙の書籍も楽しんでいただければよいと思います。

とはいえ、個人的にはやはり電子書籍は慣れなくて、どうしても紙の本を買ってしまい、もはや収納する場所がなくなっているわが家なんですけど……