罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

日中「アジア・トップ」への条件


『日中「アジア・トップ」への条件』読了。

朝日新聞に連載していた著者のエッセイを、緩くテーマを設定して、それに合わせて編集したものです。中国のこの十数年の変化はとても激しいので、ものによってはちょっぴり古びた感はありますが、日本も中国もどちらをもこよなく愛する著者だからこそ言える、日中両国への苦言は、ライトな反中派にはスカッと心地よいのではないかと思います。

恐らく、著者が日常的に接する中国人は現在の中国が抱える問題、学ぶべき日本のよいところをきちんと理解している人がほとんどではないかと思います。しかし、それを大っぴらに口にできない日中間のわだかまり。それを埋めるには、地道な交流しかないのかと改めて思います。