罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

回帰しているのでしょうか?

今朝の産経新聞です。 コロナ禍にあって書店は比較的好調なのでしょうか? 確かに、コロナが蔓延し始めた春先、ステイホームということで本を買い込んで自宅に籠もった人も多かったようです。この機会に長篇を読もうとか、全集の一気読みをしようといったお客様も散見されたと聞きます。もちろん、コミック全巻まとめ買いも多かったようです。 有料ネット配信やオンラインゲームと並んで、ステイホーム期間中のレクリエーションとして手軽な読者が改めて見直された面は確かにあったことでしょう。学校に行けなくなった子供を抱えた親が勉強に遅れないようにとドリルや問題集などを買うという事例も多かったと聞きます。とにかく、本はよく売れたという一面はあったようです。 しかし、今年の年間ランキングを見て、結局は鬼滅とあつ森ばかりでは大きな顔をして「出版は文化だ」とはちょっと言いにくい状況ですね。リモートワークの浸透で都心部の書店が閑散とし、そのぶん郊外の書店が賑わったというのもデータ的に見て取れます。 ワクチンの接種も始まって、なんとなくコロナの出口も見えてきたのでしょうか? そうなると、書店は、そして出版界はどうなるのでしょうね?

http://www.rockfield.net/wp/?p=1184