罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

これはたぶん屁理屈です

東京五輪2020(←たぶん中止になると期待している)の演出家による発言。

最初は女性蔑視という取り上げられ方だったようですが、あっという間に女性も男性も関係ない、差別的な発言であるということに変わっていました。その当否や是非はともかく、このニューを聞いて、あたしが思ったことは以下のようなことです。

女性タレントを豚になぞられたのがそもそもの発端ですが、もしこれが男性タレントであった場合、ここまで大きな騒ぎになっていたのでしょうか? よい悪いの問題ではなく、あたしの予想ではここまでの問題にならなかったのではないかと思うのです。

だから、今回の騒動が騒ぎすぎだと非難しているわけではなく、男性であろうと女性であろうとダメなものはダメだという理解力は持っているつもりです。そして、その次に思ったのが、もし女性タレントをなぞられたのが豚ではなく猫やパンダだったら、どうなっていたのでしょう? 今回のような非難の声は起こったでしょうか? これも、たぶんですが、今回のような非難の声が大きく上がることは無かったのではないかと思います。

人間(タレント)を動物に例えるということは同じなのに、豚だと非難され、猫だと非難されない。動物の立場からすれば酷い話です。どんな動物ならダメで、どんな動物だったらよいのでしょう? そんなことを考えていました。

猿だとどうでしょうね? ライオンとかトラ、ヒョウなどは女性はともかく男性であれば、例えられて悪い気はしないかも知れません。哺乳類ではなく、鳥類や爬虫類、魚類だとどうでしょう?

動物によって好ましい印象を持たれるものと、その逆があるのは不思議なものですが、それは必ずしも人間とのかかわりの深い浅いとは関係ないようです。そして、この印象というか感情は、たぶん国によっても異なるのではないかとも思うのです。古代においては自分たちのトーテムとしてしばしば動物が選ばれていましたし、日本人に馴染み深いところでは、モンゴル人のように自分たちを狼の末裔と称する民族もいます。

こういったことをわかりやすく書いてくれている本ってないものですかね?