罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

この後どうなる?

まだ配本前ですが『断絶』を読み始めました。

内容紹介を読むと、現在のコロナが蔓延している世界をもっと酷くしたような、終末世界を描いたものだと思っていました。ただ、ゾンビが襲ってきて生き延びた主人公たちが壮絶なサバイバルをするのかなと思いきや、最初のうちはそのような要素は見当たりません。むしろ、まだ世界が感染症に覆われる前、主人公のごくごく平凡な日常が描かれていて、ほのぼのとしたストーリーです。

そういった以前の物語と、世界が亡んだ後の生き残った主人公たちの物語が交互に展開される構成で、この先どうなるのだろうかと気になります。ただ、以前の物語のパートでも主人公はニューヨークで一人ぼっちな様子が描かれていて、むしろ現在の方が生き残った仲間と人間的なつながりができているように見えなくもありません。その対比が著者の意図なのでしょうか?