罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

Cコードは気にするものなのでしょうか?

ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』が配本になりました。既に書店店頭に並び始めていることと思います。

ところで、この本は書店ではどこに並んでいるでしょう? 哲学思想の棚でしょうか? それとも歴史の棚でしょうか? 一つの鍵となるのが書籍に付いているCコードです。

本書の場合は「0022」、つまり「外国歴史」、書店の棚で言うなら「歴史(世界史)」の棚になります。

ところで、以前にこのダイアリーで取り上げtら『哲学の女王たち もうひとつの思想史入門』のCコードは「0010」なので「哲学」になります。書店でも「哲学」あるいは「哲学・思想」の棚になるでしょう。

以前のダイアリーでは、この『哲学の女王たち』の中に取り上げられている女性の一人がヒュパティアであると書いたわけです。そうなると、この両書は書店では隣同士で並んでいてくれると嬉しいのですが、Cコードに従うと別の棚に置かれてしまいます。

難しいところですね。『哲学の女王たち』に登場する女性に関する本が残念ながら日本ではそれほど出版されているとは思えません。すぐに見つかりそうなのは、エリオット、アーレントボーヴォワールくらいでしょうか。これらを一堂に会してフェアなんて企画しても面白そうですが如何でしょう?

そう言えば、ヒュパティアについて調べていましたら、こんな映画に行き当たりました。10年ほど前のスペイン映画です。この映画の主人公がヒュパティアです。残念ながらあたしは未見の作品です。スカパー!などで放送されたら是非見たいと思います。