罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

自白すると……

ヘンな夢を見るのはいつものことですが、今日はこれまで一度も見たことのない夢を見ました。

そういう意味では“初夢”です。

どんな夢かと言いますと、細かな部分は覚えていないのですが、あたしが人を殺してしまった夢です。消して殺そうと思って殺したのではなく、過失致死のような感じです。

殺した相手が誰であったのかは覚えていません。というよりも夢の中でもはっきりしていなかったと思います。

ドラマや映画の中で登場人物が誤って人を死なせてしまって、すぐに警察に届ければよいものを、周囲の人間に唆されたり、その時の自分の社会的立場などを考えて殺人を隠蔽してしまうシーンってよくあると思います。そのために主人公は嘘の上塗りを繰り返し、結局は自分が追い詰められていって最悪の結末を招くようなストーリーです。

夢の中であたしは、あくまで過失なのだからすぐに警察に届けよう、いや、救急車を呼べばまだ蘇生可能かも知れないと思っているのですが、周囲の連中(誰がいたのかは覚えていません)は警察に行けば刑務所に入れられて一生を台無しにするぞ、などとあたしに訴えて殺人を隠蔽しようとさせるのです。

上述のようなドラマや映画を見るたびに、最初の選択肢を間違えるから却って悪い結果を招くと思っていたあたしは、夢の中でもそういった周囲の「悪魔の囁き」をはねのけ、警察に連絡しようとするところで目が覚めました。

果たして、この夢は何のお告げなのでしょうか?