罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

どこかで見た顔だと思ったら……

先日WOWOWで放送された「ヘレディタリー 継承」を録画しておいたので視聴(公式サイトははこちら)。ホラー映画ということでしたが、なかなか凝った作品で、欧米で評価が高いのも頷けます。

当初は、その容姿からして不気味な(失礼!)娘のチャーリーに亡くなった祖母の霊が取り憑いて一家を恐怖に陥れる、というストーリーを予想していたのですが、そうではなく、そもそも祖母の霊というのも存在したのかしていなかったのか、見終わってもよくわからないです。

評価が高いと書きましたが、実はエンディングが個人的にはちょっと残念でした。なんだよ、単なる悪魔崇拝カルト教団だったのか、というのはちょっとオチとしてはいかがなものか? やはりキリスト教社会だとこういう設定が受けるのでしょうかね?

で、それ以上にあたしが残念だと思うのは、最終的な主人公となる息子ピーターです。亡くなった祖母にしろ、母親のアニーにしろ、妹のチャーリーにしろ、一見しただけで怪しい、こいつが悪魔の化身ではないかと思わせるような表情や演技なのですが、ピーターだけはぼんやりとした冴えない高校生なんです。見てくれもパッとしません。

で、どっかで見たことある俳優だなあと思っていて、その後ネットで確認しました。アレックス・ウルフという役者です。

あたしの予想どおり、映画「ライ麦畑で出会ったら」の主人公でした。こちらも、ちょっと冴えない高校生役、そういうのがはまり役の役者さんなんですね。で、こちらの予告編を見直していて思い出したのですが、「ヘレディタリー」の妹役の女優と「ライ麦畑で出会ったら」の恋人役の女優って、なんとなく似ています。