罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

シャルロッテの濁点

いま個人的に一番のお勧め『シャルロッテ』はナチによって殺されたユダヤ人画家、シャルロッテ・ザロモンの人生を追った著者の独白のような作品です。内容は、とにかく騙されたと思って一度読んでみてください、ちょっと読んだらもう最後まで一気読み間違いなしです、と言うしかありません。

それはさておき、この主人公の名前です。

本書では「シャルロッテ・ザロモン」とあります。ところが、ネットなどを検索すると多くの場合「ザロモン」ではなく「サロモン」となっています。

外国人の名前なので、日本語で言う濁音といった概念がない言葉もありますので、目くじらを立てる必要はないかも知れません。それに本人はユダヤ人(広い意味でドイツ人だと思っていたのかも知れない)で、本書の作者はフランス人ですから、フランス語とドイツ語の差なのかも知れません。あたしは、そのあたりの細かいところはよくわかりません。

まあ、せっかく語学が強い出版社に勤めているわけですから、機会があれば詳しそうな人に聞いてみようと思いますが。