罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

残念ながらよくわかりませんでした

WOWOWで放送された映画「エンプティ・マン」を視聴しました。ただ正直な話、よく理解できませんでした。

元警察官の男性の隣家の娘が行方不明になり、その行方を調べ始めるとカルト教団の存在が浮上してくる、ということであるなら、若干の既視感もありますがわかりやすいストーリーだと思います。しかし、その娘以外にもクラスメートが何人か失踪していて、そこにエンプティ・マンという都市伝説が絡んできます。

カルト教団もこのエンプティ・マンを崇拝しているようで、なんとなくオカルト要素が強いものになりそうです。ただ、このエンプティ・マンが実在するのか、単なる妄想が作り出したものなのか、よくわかりません。

なおかつ主人公の元警察官は、失踪した隣家の娘の母親と浮気をしていた、そして浮気をしている時に奥さんと息子が自動車事故で亡くなるという過去を引きずっていて抗うつ剤を服用しています。

となると、やはりエンプティ・マンは主人公が作りだした妄想なのではないか、という気がしてきますが、このあたりの謎、あたしの理解では見終わっても解決していません。隣家の娘はカルト教団の中で出世したらしいので教団内で無事ですが、一緒に失踪したクラスメートは映画の途中で遺体となって発見されます。

これも自殺にしては不自然なところが多すぎて、たぶん他殺なんでしょうけど、それなら犯人は誰でしょう? カルト教団の仕業でしょうか? それとも妄想に支配されかかっている主人公が、自身の知らぬ間に犯罪を犯していたという、かつての映画「エンゼル・ハート」のようなオチなのでしょうか?

途中で、薄ぼんやりと種明かしはされますが、最初に長々と続くブータンのシーンは何だったんでしょう? 結局、エンプティ・マンってブータン出身なんでしょうか? 悪霊? 悪魔? つまりは何? というモヤモヤが残りました。