罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

神保町いちのいち

昨日の朝日新聞夕刊の一面です。夕刊ですので、東京版(首都圏版?)以外では全然違う紙面になっているかもしれませんが、少なくとも多摩地区に住んでいるわが家の朝日新聞では写真のような一面でした。

そうです。三省堂書店神保町本店が今日で閉店になるのです。いや、閉店という言い方は不正確ですかね。建て替えのための一時休店と呼んだ方がよいのかもしれませんし、6月には靖国通りを小川町差点方面へ少しいったところに仮店舗がオープンします。

とはいえ、記事にもあるように、本の街・神田神保町のランドマーク的な書店が閉まってしまうということは業界を超えた大きなニュースだと思います。今日も営業終了時間にはテレビカメラも取材に訪れるのではないでしょうか?

そんな神保町本店の最終日、やはり見届けに行ってくるかと、朝一番で出かけてみました。「見届ける」なら閉店時間に行くべきなのかも知れませんが、人が多いのはイヤなので朝イチで行ってみたわけです。

さすがに開店前の店頭に大勢の行列ができる、ということはなかったようですが、日曜日の午前としてはそれなりにお客さんは入っていたのではないかと思います。駿河台交差点周辺ではカメラを構えている人を何人も見かけました。

ところで、今日が神保町本店の最終日なわけですが、あたしは同店の開店の日にも訪れているのです。1981年の3月オープンですから、あたしが中学生のころです。そのころ既に神保町の古本屋街へ週末になると時々出かけていたあたしは、デパートのような神保町本店に圧倒されたものでした。上から下までこんなにたくさん本が並んでいるなんて、もう感動しかありませんでした。

その初日、オープン記念としてフロアマップがデザインされた下敷きが配布されていました。既になくしてしまいましたが、あたしもしっかり一枚もらってきていました。懐かしい想い出です。オープン初日に来店し、今日の最終日にも来店する人、あたし以外にもきっと大勢いるのでしょうね。