罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

七名の内たったの二名!

本日は休暇を取りました。少しばかり遅い夏休みです。あたしの勤務先は、8月のお盆の時に二日間の社休があり、あと一日、各自自由に7月から9月のうちで取得しなさいということになっています。

あたしの場合、社内外の会議が時々あるのと、新刊の見本出し、部数確認がしょっちゅうあるので、なかなか休みが取りづらい状態です。

もちろん他の社員に頼んでもいいのですが、手順を説明し、すぐに処理できるように準備を整えるのがまた面倒臭いので、結局自分でやった方が簡単ですし、楽なのです。ただ、そうこうしていると9月も終わってしまうので、カレンダーを眺め、ここしかないという本日、休みを取得した次第です。

目的地はコロナ前にも母を連れて訪れた山梨県北杜市です。そこに、信玄餅で有名な金精軒というお店があるので、足を延ばしてみたのです。信玄餅と聞くと、たぶん桔梗屋の方が有名かもしれませんが、金精軒は建物が素敵です。日本テレビ系のドラマ「私たちはどうかしている」で、舞台となった老舗和菓子屋として使われていたのです。

金精軒も、桔梗屋ほどではないのですが、時々都内で販売されていることもあるので、わざわざ出かけなくとも手に入れることは可能ですが、今回はその金精軒の向かいにある七賢へ行くのも一つの目的でした。

七賢は中国史をかじっていれば誰もが知っているタームですが、その七賢それぞれの名前が付いたお酒が売られています。ネットで見ると何名かは既に完売となっていたので、お店まで行けば手に入るのではないかと期待して出かけてみたわけです。

が、残念でした。七人の賢人の内、五名までもが既に終わっていました。残るは嵇康と向秀の二人だけでした。まあ、比較的有名で、あたしの好きなメンツだったのでよしとしましょう。またシーズンが来れば、他の五名も戻ってくるのでしょうか?

七賢人については仕方がないので諦め、その他に蔵元お薦めのお酒を日本ほど調達しました。この時季ならではの「ひやおろし」と「花水香」の二本です。

実は七賢人シリーズではなく「七賢」銘柄のお酒は近所のスーパーでも売っているのです。ただ、こういう季節限定のものまで扱っていたのか記憶が定かではないので、買ってみました。さあ、秋の夜長に呑んでみましょう。

そんなこんなで11時ごろに着いたので、これだけの買い物をしてもまだ昼前です。そこで、金精軒、七賢からも程近い道の駅はくしゅうへ向かい、昼食を取りました。

いただいたのはご覧の、鶏天丼定食です。鶏天って大分の名物だと思うのですが、鳥肉は山梨では定番グルメでしたよね。かなりボリューミーな定食でした。ちなみに母は「おざら」という、ほうとうのつけ麺バージョンのような郷土料理を食べていました。